2026/01/13
ClipCrow v3.7およびv3.8をリリースしました
v3.7およびv3.8リリース
新年あけましておめでとうございます。本年もClipCrowをよろしくお願いいたします。
ClipCrow v3.7は12月29日にアプリ申請を完了しておりましたが、年末年始の休業期間を挟んだことにより、1月5日にサイレントリリースしています。その後、年末年始の間も計画通り開発を進めており、間隔を空けずにv3.8をリリースできました。これらは2026年のスタートに相応しい基盤強化のアップデートとなっています。App StoreもしくはGoogle Playを通じて入手もしくは更新可能です。インストール不要ですぐに利用できるブラウザ版もあります。これらすべてクレジットカード登録不要で機能を全てお試しいただけます。
ゾンビリソース管理機能
v3.7では、まず組織運用におけるBCP(事業継続計画)の観点から「ゾンビリソース」の管理機能を搭載しました。これは、ユーザー削除等によりアクティブなファシリテーターが不在となったワークスペース設定やテンプレート等を検知し、管理者がその権限を引き継げるようにする救済機能です。管理者ツール内に新設された専用画面から、ワンクリックで引き継ぎ操作が可能になります。本機能はワークスペースの維持に不可欠な設定類を対象としており、引き継ぎ完了まで詳細閲覧を制限する厳格な仕様としています。なお、担当者不在となった一般的なカードについては、従来通りアーカイブ機能での整理をお願いいたします。

ClipCrowの機能を全てMCPサーバー化する

ClipCrowの近日の方向性として、Chat x AI、Task x AI、ヒト同士のコミュニケーションにBOTを寄り添わせます。カード型DBとチャットによる本来ヒト同士のコミュニケーション基盤に、擬人化されてヒトとの見かけ上の差がすくないBOTアカウントが活躍するという世界観です。
実現のため、ClipCrowのほぼ全ての機能をMCPサーバー化しました。これにより、外部AIからの操作はもちろん、内蔵のAIエージェント自身がClipCrowの機能を自在に操ることが可能になります。単なる対話の枠を超え、エージェントが自律的にシステム内を操作する高度な業務オートメーションや、外部エコシステムとの自由な統合を実現します。

お手持ちの資料をAIの知識に変える「RAG機能」を全ユーザーへ開放
v3.8では、さらにAI戦略の集大成として、高度な知識検索を実現する「RAG(検索拡張生成)」を統合エージェントに搭載しました。
ClipCrowでのRAGは、一般的なRAGソリューションと比較して、圧倒的に早く、かつ容易に専用AIを構築・利用できる点に特長があります。複雑なサーバー構築やデータベースの準備は一切不要です。お手持ちのGemini APIキーを設定し、PDFなどの資料をエージェントにアップロードするだけで、わずか数分後にはその資料に基づいた回答ができる専門特化型AIが完成します。利用面においても、読み込ませる資料の規模にほぼ制限がないという強力なメリットがあります。例えば1,000ページを超える膨大なマニュアルや過去資料をアップロードしても、それらを瞬時に検索対象とすることが可能です。自身のAPIキーを利用するBYOK方式により、こうした高度な運用がGoogleの提供する無料枠内でも十分に実現できるため、コストや手間の壁を感じることなく、すぐに実務へ投入いただけます。
あわせて、エージェントがより実務で役立つよう、チャットへの自動投稿機能や、カードの通し番号を指定した操作への対応など、ClipCrow内でのアクション能力も大幅に強化しました。

NEXT
次のv3.9も約2週間隔のペースで開発を継続しています。AIエージェントの知能と実行力が整ったことを受け、次期バージョンでは外部システムとの連携信頼性をさらに高めます。Webhookのセキュリティ強化(HMAC署名)や、サーバー間でのMCP設定同期機能など、より高度で安全な業務自動化を支える基盤整備と、皆様からのフィードバックへの対応を進めていく予定です。
リリースノート
- カード
- ファシリテーターが不在となったゾンビリソースの管理機能を提供
- ファイル型のメッセージおよびカードの項目の設定画面を改善する
- カードフォルダ定義でテンプレートを用いたときの不具合を修正
- BOTアカウント
- ClipCrowの機能を全てMCPサーバー化する
- 統合エージェントへファイルアップロード
- 統合エージェントでRAGを実現する
- 外部連携を行うBOTのWebhookペイロードに通し番号を搭載する
- ユーザー・ゲスト
- 無償ワークスペースでのゲストの「休眠」機能が抑制されていたのを修正
- 無償ワークスペースでのユーザー権限の表示が欠落していたのを修正
- 招待中のユーザー・ゲストに一旦使用したEメールが招待をキャンセルしても継続確保されていたのを修正